✂️

君が僕の左腕を噛み付いた

食いちぎってくれたって

別によかったのに

 

今も紅く紫の跡を遺して

これが消えるまでが

僕の寿命みたいな気がしたんだ

 

 

君が読み上げる自分の醜さは

僕にはただただ美しくしかなくて

 

厭なとこといえば抜け落ちる記憶と

いつまでも抜け落ちない誰かの足跡